戸籍収集って簡単?
戸籍収集は、相続に関する手続き、例えば
・遺産分割協議(誰がどの財産を相続するか決める話し合い)
・相続放棄(借金などの負債を背負わないように相続する権利を放棄すること)
・相続税の申告(相続人の資産や負債を確定の上、相続税を計算して納付)
・不動産の相続登記(故人名義の土地や建物を、相続人の名義にする手続き)
・預貯金の解約(故人の預貯金口座から金銭を引き出すこと)
などを行う際に、前提として欠かす事の出来ない手続きとなります。
したがって、相続が発生した場合は、ほぼ間違いなくすべてのケースで戸籍を収集する必要に迫られます。
戸籍収集にかかる手間
そのような戸籍収集ですが、実は一般に考えられているより、非常に手間がかかるのです。例えば、
- 相続では、被相続人(死亡された方)の出生から死亡までの一連の戸籍が必要になります、被相続人が結婚や転籍などで戸籍を別の役所に移していた場合には、一連となる戸籍を収集するために複数の役所に戸籍の請求をかけなければならない。
- 戸籍の請求手続きは役所が営業している平日に行わなければならない。
- 一箇所の役所で戸籍収集が完結することは稀で、ほとんどの場合は県内遠方の役所や県外などの役所からも請求しなければならない。
- 遠方の役所に戸籍を請求するための郵送手続も、当該役所に確認を取りながらになるために非常に時間がかかる。
- また、遠方の役所からの戸籍収集が必要な場合に、戸籍収集に掛かる費用は「小為替」(購入や換金は郵便局でのみ可能)を利用するため、郵便局にも訪問する必要がある。
- 相続の順番によっては、追加で戸籍を収集しなければならない。
- 数次相続(以前に亡くなった方の相続手続をせずに放置し、新たに亡くなった方と一緒に相続手続をすること)では、さらに相続関係が複雑化し、相続の専門知識がないと戸籍収集が難しい。
ですから、当事務所ではそんな煩わしい戸籍収集を一括して承っております。
また、戸籍収集と相続人調査(だれが相続する権利があるかの確認)、相続関係説明図(いわゆる「家系図」のうち、相続手続きに必要な部分を記載した図)の作成なども行うサービスがございますので、ご利用をお勧めしております。