株式の名義変更

 相続財産の中に株式が含まれている場合、不動産の名義変更と同じように、株式についても名義変更をする必要があります。
 株式の名義変更は、株式を承継する相続人が株式を承継する経緯(遺言か遺産分割かなど)や、被相続人名義の株式が「上場している株式」か「非上場の株式」かによって、手続きが異なります。

1)遺言による分割または遺贈の場合

 以下の書類を株式を発行している会社に提出することになります。
 1. 遺言書謄本
 2. 被相続人の戸籍謄本
 3. 印鑑証明書
 (ア)遺言執行者が選任されている場合
    遺言執行者の印鑑証明書または資格証明書
 (イ)遺言執行者が選任されていない場合
    株式の承継者の印鑑証明書
 4. 相続人全員の同意書(証券会社所定の用紙)

2)遺産分割協議書がある場合

 以下の書類を株式を発行している会社に提出することになります。
 1. 遺産分割協議書正本(法定相続人全員の署名・捺印があるもの)
 2. 被相続人の戸籍謄本(出生から死亡までの連続したもの)
 3. 相続人全員の戸籍謄本
 4. 相続人全員の印鑑証明書
 5. 相続人全員の同意書(証券会社所定の用紙)

3)遺言や遺産分割協議書がない場合(法定相続人が一人の場合も含む)

 以下の書類を株式を発行している会社に提出することになります。
 1. 相続手続き依頼書(法定相続人全員の署名・捺印があるもの)
 2. 被相続人の戸籍謄本(出生から死亡までの連続したもの)
 3. 相続人全員の戸籍謄本
 4. 相続人全員の印鑑証明書
 5. 相続人全員の同意書(証券会社所定の用紙)

 上の書類に加えて相続により取得する株式が上場株式の場合には、
 (ア)相続開始の日が平成21年1月4日以前の場合  特別口座開設請求書
 (イ)相続開始の日が平成21年1月5日以降の場合  口座振替申請書
 非上場株式の場合、株式名義書換請求書が必要になります。
 また、非上場株式で株券が発行されている場合には、その株券の提出が必要になります。

上場株式の名義変更の手続

 上場している株式は、証券取引所を通じて取引されていますので、証券会社が介入しています。
 したがって、証券会社と、その株式を発行している会社の両方で手続をすることになります。

1)証券会社での手続

 証券会社は顧客ごとに取引口座というものを開設していますので、取引口座の名義変更手続きを行うことになります。
 その際必要となる書類には、以下のようなものがあります。
 ・株式名義書換請求書
 ・取引口座引き継ぎの念書(証券会社所定の用紙)
 ・相続人全員の同意書(証券会社所定の用紙)
 ・相続人全員の印鑑証明書
 ・被相続人の戸籍謄本(出生から死亡まで連続するもの)
 ・相続人の戸籍謄本
 ・遺産分割協議書
 これらの書類を証券会社に提出すれば、上場株式の名義変更は完了させられます。

2)株式を発行している会社での手続

 株式を発行した株式会社の株主名簿を変更してもらう手続きをすることになります。
 通常、この手続きに関しては取引のある証券会社が代行して手配してくれます。

 その際、相続人は「相続人全員の同意書」(名義書換を代行している信託銀行所定の用紙)を用意します。

非上場株式の名義変更手続

 非上場会社の株式の名義変更は、それぞれ会社によって行う手続きが異なりますので、株式を発行した会社に直接問い合わせるのが確実です。

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